takt op.Destiny | 第1話『タクトと運命』ネタバレ | タクトオーパス

takt op.Destiny

🖌原作(Original Story): DeNA・広井王子(Oji Hiroi)

TVアニメ『takt op.Destiny』 第1話 ネタバレ

放送日(Air Date): 2021年10月6日

第1話『指揮-Creed-』

CAST

🔷朝雛タクト Asahina Takt CV.内山昂輝

🔷運命 Destiny CV.若山詩音

🔷アンナ・シュナイダー Anna Schneider CV.本渡楓

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朝雛タクト「これはな、ピアノっていうんだ」

ジミー「ピア…ノ？」

朝雛タクト「あぁ…悪くない…ちゃんと調律もされている。アップライトでこれだけ鳴れば…」

朝雛タクト「そうか…ずっと待ってたんだな…また音楽が戻ってくる時を」

「アイツすげえ！」

「おいおいウソだろ？」

「わぁ！」

「逃げろ！D2だ！」

朝雛タクト「交響曲第5番」

朝雛タクト「運命」

朝雛タクト「開演！」

「ムジカート！？」

朝雛タクト「奏でろ！」

朝雛タクト「これが…音楽だ」

運命「いいかげんにしてください、マエストロ・タクト」

運命「中型のD2、1匹倒した程度でそのザマではニューヨークまで到底持ちません。体力・精神力の増強が必要です」

朝雛タクト「お前が相変わらず、非効率的な戦い方で、僕の…命を無駄遣いしてるんだ！」

運命「獅子はうさぎ一匹狩るときにも全力を尽くすと申します」

朝雛タクト「単に出力のコントロールが…できてないだけだろう！まったく！」

運命「実際、その点は私としても実に不本意です」

運命「客観的に見ても兵器としては重大な欠陥と言わざるをえません。ニューヨーク・シンフォニカに到着した暁には、ぜひ調整を求めたく…」

朝雛タクト「ちょっとは手を貸すくらいしたらどうなんだ！このポンコツムジカート！」

アンナ「タクト！アンタまた何かやらかしたの？」

朝雛タクト「アンナ…」
アンナ「買い物の間のたった10分がどうしておとなしく待ってられないのよ！信じられない！」

朝雛タクト「コイツが…」

運命「マエストロが…」

アンナ「シャラップ！撤収！」



運命「失礼いたしました。皆さま、どうぞ日常にお戻りくださいませ」

アンナ「コゼット！行くわよ！」

運命「はい、アンナお姉ちゃん」

September 3, 2047
アンナ「タクトねぇ、アンタホントに今の状況理解してる？」

アンナ「ニューヨークは遠いの、まだずーっと先なの、途中何があるのかもわからない」

アンナ「私たちみんながしっかり自覚して行動しなくちゃたどり着けるわけないの！勝手な行動は、禁止ったら禁止！」

アンナ「それ…ホントやめて」

朝雛タクト「弾き足りない」

アンナ「こっちがイライラすんの！」

朝雛タクト「本物の鍵盤だったんだ！ちゃんと音も鳴って…いつぶりだと思ってる？」

アンナ「私の話聞いてた？」

朝雛タクト「弾いてないと死ぬんだ！僕は」

運命「常識的に考えて、先ほどの場所で演奏を続行するのは不可能でしたよマエストロ」

朝雛タクト「お前が常識を語るな、ポンコツムジカート」

朝雛タクト「D2が出た？お前が全部倒せば問題ないだろうが」

運命「いいですね。では相応分のカロリーをご提供くだ…」

運命「なくなってしまいました」

アンナ「ごめんねコゼット。結局あの街じゃ、お菓子はそれしか手に入らなくて…」

運命「そうですか…」

朝雛タクト「コイツは燃費が悪すぎる。お前はコイツに甘すぎる！芋でも食わせておけ！」

アンナ「たった1人の妹だもん」

朝雛タクト「きょうだいならニューヨークにシャルロッテもいるだろう？」

アンナ「ロッテはお姉さん、妹はコゼット1人、何でわかんないかなぁ？」

アンナ「ねぇ～コゼット？」

運命「はい、お姉ちゃん」

アンナ「真面目な話、もう少しペースを上げてかないとね、コゼットも早く診てもらいたいでしょ？」

運命「甘いものも必要です」

アンナ「ええ、そうね、もちろんよ」

店主「アンタら、なんだってこんなとこ来ちまったんだ？はっきり言って最悪のタイミングだぜ」

アンナ「えっ？ここからニューヨークへは、この道が最短ルートでしょ？」

店主「無理無理通れっこないぜ。東海岸へ向かうルートは、あの街のど真ん中を通ってるんだが…はぁ…D2どもが巣くっちまったんだよ」

店主「街がようやく元どおりになって、活気も出てきたってのに…アイツらいきなり何匹も現れやがってよ、街の人間はどんどん逃げちまって、すっかり復興前に逆戻りだぜ」

店主「ここらも往来が途絶えちまってなぁ、このままじゃ、うちも早晩店じまいってありさまさ…やれやれだぜ」

アンナ「この道を避けていくとなると…」

店主「南へぐるっと回り込むっきゃねえだろうなぁ。ただあっちはあっちで復興が遅れてる」

店主「道はガタガタだし、橋が落ちてて船でしか進めねえとこもあるみたいだし」

朝雛タクト「行動計画が甘かったんじゃないか？」 

アンナ「うん！アンタにだけは言われたくない」

店主「ザーガンGMの終息宣言からもう4年だぜ？俺たちゃいつまで息を潜めて暮らしてかなきゃならないんだろうなぁ…ん？えあっ！？」

朝雛タクト「はァ…どいつもこいつも…」

運命「マエストロ、カロリーの補給も終わったことですし、先ほどのご指示を実行してもかまいませんでしょうか？」

朝雛タクト「指示？」

運命「あちらの方角に複数のD2を感知しました。もちろん私であれば、即座に殲滅が可能です」

運命「ニューヨークへのルートが確保できますし、そこの機械の音楽も、存分に楽しんでいただけます」

朝雛タクト「よし、やれ」

アンナ「ストーーップ！！」

店主「お…お嬢ちゃん！まさか！」

アンナ「窓はだめってあれほど！なんで止めないの？」

朝雛タクト「音楽は何においても優先される。ついでに道も通れるようになって、言うことなしだろ？」

朝雛タクト「ノイズがでかいな…数が…いや、これは…だめだな」

アンナ「コゼット？コゼット！無事なの？」

運命「だめでした」

アンナ「コゼット～～～！」

店主「兄ちゃん、大丈夫かい？」

アンナ「状況を整理しましょう。私たちの目的は何？」

朝雛タクト「音楽」

運命「すべてのD2の殲滅です」

アンナ「違うから全然違うから！ニューヨークへ行くんでしょ！？シンフォニカでコゼットを治してもらうんでしょ！？なんでそこ見失うの！こんなんじゃいつまでたったって私たち永遠にたどり着けないから！」

運命「はい、おそらくその前に、私もマエストロも力尽きて共倒れになるでしょう」

アンナ「わかってるなら言うこと聞いて…もうやだ…」

朝雛タクト「何とかしろ」

運命「マエストロがわがままばかり言うから悪いのです」

朝雛タクト「音楽は世界を救うんだ。お前こそD2殲滅が使命だって言うなら、なんで全部片づけてこなかった？」

運命「∆☆◎★＃☆◆」

朝雛タクト「食ってから喋れ！」

運命「私は最善を尽くしました」

運命「たくさんのD2どもがどんどん襲いかかってきました」

運命「私もガンガン撃ってやりましたが、きりがないなぁと思い始めましたので」

運命「一気にドカーンとやってやったのです」

運命「そしたらそこからいきなりドカンと」

運命「巨大な何かが卑怯にも、隠れたまま私に攻撃を」


運命「もちろん私は的確に、それを隠れがから引きずり出そうと、あの手この手で奮戦いたしましたが」

朝雛タクト「失敗した…と」

運命「マエストロのカロリーが足りなかったのです。せめて現場に駆けつけるべきだったのでは？コンダクターとして」

朝雛タクト「1人で対処できる自信があるから飛び出していったのだと思っていた」

朝雛タクト「買いかぶりすぎたな、ポンコツムジカートを」

アンナ「シャラップ！とにかくむちゃは禁止！突撃も禁止！」

朝雛タクト「そのデカブツをどうにかしないかぎり、ここらでは音楽は聴けないということだ。ついでに先へも進めない」

アンナ「ついで言うな」

運命「あれは意地でも地下を離れない様子でした。もちろんそばを通れば、容赦なく攻撃してきます」

アンナ「地下ね…何かあるのかしら？」

朝雛タクト「理由なんかどうでもいい。要はソイツがジッと隠れていられないように仕向けて、引きずり出す」

運命「そこに私がドカンと一発」

アンナ「はぁ…なんかアイデアあるの？」

朝雛タクト「アイツらの大好きな音楽を、嫌ってほど聴かせてやろう」

朝雛タクト「(D2は人の作る音を嫌う。とりわけ調和とリズムのとれた美しい音楽を)」

朝雛タクト「(極上の音楽であればあるほどこらえきれず、破壊に出る)」

朝雛タクト「(さぁ、演奏会の始まりだ)」


朝雛タクト「黒い石…なるほどな」

朝雛タクト「黒夜隕鉄にひかれてこの街に集まってきたと…なかなか出てこないわけだ」

朝雛タクト「いつまで寝ている？」


朝雛タクト「開演！」

朝雛タクト「うっ…」

運命「その大きな黒夜隕鉄の力でしょうか？やっかいですね。ならばその石ごと」

運命「砕くまでです」




朝雛タクト「音を解き放て！！」

朝雛タクト「よくやった」

アンナ「どうにか無事に道も突破できたし、この勢いでニューヨークまでたどり着きたいわね」

朝雛タクト「ふわぁ～今日は一日最高の気分で過ごせそうだ」

運命「人はなぜただ栄養を得るというだけの行為に、これほどの技術と熱意をささげてきたのでしょう？」

アンナ「今回はなんとかなったからいいけど、もう少し旅が続けられるよう協力してよね？特にそこの約1名」

朝雛タクト「次はグランドピアノだなぁ、まだ残ってるはずだ」

運命「惜しむらくはこの穴、いかなる理由があって、このような欠落が許されているのでしょう？」

アンナ「話を聞いて…」

朝雛タクト「いい天気だ…」

運命「このカロリーが私にまた新しい力を与えてくれます」

アンナ「誰か、私の話を聞いてーーーー！！」