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『2003年8月13日』
場地圭介「なあ、一虎、どこ行くんだよ？」
羽宮一虎「もうすぐマイキーの誕生日じゃん？オレらでプレゼントすんだよ」
場地圭介「プレゼント？何を？」
羽宮一虎「もうすぐマイキーの誕生日じゃん？オレらでプレゼントすんだよ」
場地圭介「プレゼント？何を？」
羽宮一虎「バブ」
場地圭介「バブなんて誰も持ってねぇよ」
場地圭介「バブなんて誰も持ってねぇよ」
場地圭介「一虎？」
羽宮一虎「いーからいーから」
羽宮一虎「ここだ」
羽宮一虎「バブ…」
羽宮一虎「コレ盗んじまおう♡」
場地圭介「盗むのはダメだろ！？」
羽宮一虎「…それが…？」
場地圭介「そんなんで手に入れたバブ…マイキー喜ばねーよ」
場地圭介「そんなんで手に入れたバブ…マイキー喜ばねーよ」
羽宮一虎「バーカ、そんなの言わなきゃいーんだよ。オレら中坊が単車乗るには先輩のもらうか盗むしかねーだろ？」
羽宮一虎「ハハッ 何ビビってんだよ？タンク空っぽってこともねえだろうし、楽勝だよ」場地圭介「バカ！そういう問題じゃねえよ！盗みはやべぇって言ってんだよ！」
羽宮一虎「マイキーの喜ぶ顔みてーだろ？」
羽宮一虎「アイツがずっと憧れてるバイクだぜ？」
羽宮一虎「マイキーの喜ぶ顔みてーだろ？」
羽宮一虎「アイツがずっと憧れてるバイクだぜ？」
場地圭介「そうだけどよ…」
羽宮一虎「なんだかんだ言ってもさ、いつも付き合ってくれるよな」
羽宮一虎「行くぞ」
羽宮一虎「なんだかんだ言ってもさ、いつも付き合ってくれるよな」
羽宮一虎「行くぞ」
場地圭介「マジかよ」
羽宮一虎「あれ？警報鳴んねぇな…ラッキー！何やってんだよ場地？」
羽宮一虎「あれ？警報鳴んねぇな…ラッキー！何やってんだよ場地？」
場地圭介「本当にやんのかよ？一虎」
羽宮一虎「静かにしろよ」
場地圭介「引き返せねーぞ」
場地圭介「引き返せねーぞ」
羽宮一虎「うっせーなぁ」
羽宮一虎「見ろよ、場地」
羽宮一虎「バブだ」
場地圭介「かっけー」
羽宮一虎「よく見るとこれ新品じゃねーな」
羽宮一虎「バブだ」
場地圭介「かっけー」
羽宮一虎「よく見るとこれ新品じゃねーな」
場地圭介「ああ、メンテ中のバブだ。すけぇカスタム！ホイール太っ」
場地圭介「このバイク…マイキーが乗ったらメッチャかっけぇだろうな…」
場地圭介「このバイク…マイキーが乗ったらメッチャかっけぇだろうな…」
羽宮一虎「よしっ、貸して」
羽宮一虎「なかなか切れねー」
羽宮一虎「よし！切れた！」
場地圭介「よし！運び出すぞ！ガソリンも入ってる！走れる！」
羽宮一虎「まだ早えよ！外回ってシャッター開けっから」
羽宮一虎「なかなか切れねー」
羽宮一虎「よし！切れた！」
場地圭介「よし！運び出すぞ！ガソリンも入ってる！走れる！」
羽宮一虎「まだ早えよ！外回ってシャッター開けっから」
場地圭介「ああ、オーケー」
場地圭介「うまくいきそうだな、一虎！」
羽宮一虎「ああ、マイキーの喜ぶ顔が目に浮かぶぜ！」
場地圭介「うまくいきそうだな、一虎！」
羽宮一虎「ああ、マイキーの喜ぶ顔が目に浮かぶぜ！」
店主「オイ」
店主「なんだ？ドロボーか？」
店主「なんだ？ドロボーか？」
場地圭介「(人がいた！？)」
店主「誰の店に入ってんだ！？こら」
場地圭介「(ヤベぇ、武器持ってやがる！どうする……)」
店主「ナメたマネしやがって、逃がさねぇぞ、こら」
場地圭介「(ヤベぇ、武器持ってやがる！どうする……)」
店主「ナメたマネしやがって、逃がさねぇぞ、こら」
場地圭介「(顔も見られた…逃げ切っても捕まる！どうする！)」
店主「ん？どっかで見た顔だな？」
店主「ケースケか？」
場地圭介「し…真一郎君…？」
場地圭介「なんで…なんで…ここに？」
店主「ケースケか？」
場地圭介「し…真一郎君…？」
場地圭介「なんで…なんで…ここに？」
佐野真一郎「あン？ここオレの店だもん」
場地圭介「真一郎君の？」
場地圭介「真一郎君の？」
場地圭介「やめろ一虎あぁ！！」
羽宮一虎「逃げんぞ、場地！！」
場地圭介「何やってんだよ！一虎！」
羽宮一虎「しょうがねぇだろ、見られたんだからよぉ」
場地圭介「違ぇよ！！そういう事じゃねぇんだよ！！」
場地圭介「真一郎君は…この人…マイキーの兄貴なんだよ！！」
場地圭介「違ぇよ！！そういう事じゃねぇんだよ！！」
羽宮一虎「…え？……マイキーの…兄貴……」
場地圭介「真一郎君！真一郎君！！」
場地圭介「どうしよう…」
場地圭介「一虎ぁ...真一郎君…息してねぇよ」
場地圭介「オレらが盗もうとしたバイクは…マイキーの兄貴のバブだったんだ…」
場地圭介「どーしよー…救急車呼んで逃げよう」
羽宮一虎「オレじゃねぇ…オレは殺してねー…マイキーの兄貴をオレが…オレが殺すワケがねぇ…マイキーの為にやったのになんで」
場地圭介「何番…だっけ…」
場地圭介「ヤベぇ！！サツだ」
場地圭介「とりあえず逃げるぞ一虎！」
羽宮一虎「全部…マイキーのせいだ…」
場地圭介「一…虎…？」
羽宮一虎「だから…マイキーを…殺さないと…」
「通報のあったバイクショップで、不法侵入の少年2人を確保。心肺停止の1名を救急搬送。同店店主の佐野真一郎さんと思われます。少年の1人が、凶器と思われる工具を所持…」
羽宮一虎「オレじゃねぇ…オレは殺してねー…マイキーの兄貴をオレが…オレが殺すワケがねぇ…マイキーの為にやったのになんで」
場地圭介「何番…だっけ…」
場地圭介「ヤベぇ！！サツだ」
場地圭介「とりあえず逃げるぞ一虎！」
羽宮一虎「全部…マイキーのせいだ…」
場地圭介「一…虎…？」
羽宮一虎「だから…マイキーを…殺さないと…」
「通報のあったバイクショップで、不法侵入の少年2人を確保。心肺停止の1名を救急搬送。同店店主の佐野真一郎さんと思われます。少年の1人が、凶器と思われる工具を所持…」
場地圭介「なんでこんな事に…」
マイキー「場地！！」
マイキー「場地！！」
マイキー「どうした？」
場地圭介「マイキー…」
マイキー「何があった？？」
場地圭介「ごめんっ」
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