あらすじ
喫茶ポアロで梓がマッチ棒パズルを出題し、コナンや世良たちが頭を悩ませる中、世良がおしぼりを使って見事に解き明かす。その後、世良たちは遺体の指を持ち去る猟奇殺人犯のニュースを話題にするが、梓はその犯人の顔にどこかで見覚えがあるような気がする。さらに店には、ビーフシチューに文句をつける半家や、周囲を警戒して梓に秘密を口走る金丸、尾村といった、激しいクシャミを連発する怪しい客たちが相次いで来店する。料理に使用するハーブ塩が切れたため、新一の自宅周辺にある店へ買い出しに向かうコナンと梓だが、その道中で怪しい人物たちに後をつけられる。二人は安室たちの目の前で消えてしまい、目撃者の老婆は乗ってきたバスが通り過ぎた後に姿がなかったと話し、さらに重度の猫アレルギーによるクシャミの共通点に気づく。目を覚ました梓は、監禁場所の冷蔵庫の中で男の生首を見つけて悲鳴を上げる。
概要
第1126話は、日常ののどかな喫茶ポアロの光景から突如としてハラハラする誘拐事件へと雰囲気が変わる前編である。前半はマッチ棒パズルを通じたコナンと安室、世良の心理戦や、キャラクターたちの微笑ましい掛け合いが描かれる。しかし、店内に現れた複数の客たちが共通して見せる激しいクシャミの症状や、世良が語る猟奇殺人犯のニュースが、物語の背景に潜むおかしな雰囲気を徐々に浮き彫りにする。コナンと梓がいなくなった後、残された安室たちは目撃者の老婆の証言から犯人の移動手段やアレルギーの特徴を突き止める。一方で、閉じ込められた梓の視点では、スタンガンによる拉致の恐怖や、冷蔵庫を開けた瞬間に直面する瓶詰めの男の生首という怖い光景が描かれ、読者に強い恐怖と次のお話への大きな興味を抱かせる構成になっている。
本文:ネタバレ
1. 喫茶ポアロでのマッチ棒パズルの出題
穏やかな午後の喫茶ポアロにおいて、梓は店を訪れた蘭、園子、コナン、世良に対し、頭の体操としてマッチ棒パズルを提案する。
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クイズの提案:
- 休憩時間中の店内で、仲の良い常連客たちに向けて日頃の退屈を紛らわせるためのちょっとした遊びとして梓が新しい問題を持ちかける。
問題の内容:
- テーブルの上に並べたマッチ棒から1本だけを正確に取り外して別の場所に置き換えることで、10という数字を1に変化させるという難問を出す。
自由なルール:
- 数字の形さえ保たれるのであれば、どの位置にマッチ棒を乗せることも、最終的にどの角度からその完成した形を眺めることも構わないという条件を付け加える。
みんなの反応:
- この突如として出題されたパズルに対し、集まっているみんなは真剣な表情を浮かべながらテーブルの上をじっと見つめて必死に考え始める。
梓の自信:
- これまでこの店を訪れた多くの客の中で誰一人として解くことができなかった非常に難しい問題であるため、梓は少し得意げな様子を見せる。
2. 園子の思いつきとコナンの意図的な失敗
どの方向から見ても良いというルールに活路を見出す園子は、独自の視点から強引な答え合わせを試みる。
園子の考え:
- 特定の角度からマッチ棒の並びを覗き込むことで、すべてのマッチ棒が重なって1に見えるため、動かさずに見るだけで正解だと大声を出す。
蘭の感心:
- 園子の非常に柔らかい発想に対し、蘭はそれが本当に正解の可能性もあるのではないかと深く感心して納得する様子を見せる。
コナンのツッコミ:
- コナンは園子の考えをすぐに否定し、問題の大事な条件である1本だけ取って別の場所に置き換えるという工程を全くやっていないことを厳しく指摘する。
園子の怒り:
- 自分のアイデアを頭ごなしに否定されたことに園子が怒り、大きな声を出しながらコナンに詰め寄る。
コナンの作戦:
- 園子の凄まじい勢いに驚いたふりをしたコナンは、わざとテーブルの上にお水をこぼしてその場をバタバタさせることで会話の流れを強引に変える。
3. 世良のおしぼりを使った立体的な解答
コナンの不自然な動作から狙いを察した世良は、テーブルに置いたおしぼりを用いて正解を出す。
世良の確信:
- コナンの不自然なお水のこぼし方を見てその本当の意味をすべて理解した世良は、この問題を解くための大事なポイントがテーブルの上のおしぼりにあると話す。
おしぼりの準備:
- まずおしぼりの上下を中央に合わせて丁寧に折り、さらに左右も中央に合わせてきれいに折りたたむという特別な土台づくりの作業を始める。
土台の完成:
- きれいに折ったおしぼりをパズルの土台とし、その上で元の数字である10の右側にある0の部分を構成していたマッチ棒4本をきれいに並べる。
最後の動き:
- 残りの1本をおしぼりの中央にできる細い隙間に刺して垂直にまっすぐ立てることで、今までにない立体的な形を作り出す。
正解の説明:
- この完成した立体をおしぼりの真上から見下ろせば、サイコロの1の目と同じ形になるため、問題の条件を完璧にクリアしていると世良が自信満々に説明する。
4. 安室によるコナンのサポートへの指摘
世良の鮮やかな解答に対し、店内で作業をする安室が声をかけて鋭い分析を話す。
安室の指摘:
- コナンがお水をこぼすことで世良におしぼりを使うよう仕向け、さらにマッチ棒を立てるヒントを上手く与えることで世良が正解に辿り着いたのではないかと安室が語る。
コナンへの質問:
- 安室はコナンの顔を覗き込みながら、自分のこの推測が違っているかどうかを優しい口調ながらも核心を突くように鋭く問いかける。
世良の否定:
- 世良は安室の推測を真っ向から強く否定し、今のは誰のヒントもなしで自分自身の頭脳だけで導き出した答えだと言い切る。
不快感の提示:
- 世良は安室に対し、自分の純粋な推理に対する妙な勘繰りや邪魔は止めてほしいと嫌な顔をして厳しく止める。
安室の謝罪:
- 世良の想定以上の強い勢いに押される安室は、軽い調子で謝罪の言葉を述めてその場の険悪になりかけた空気を穏便に収める。
5. 猟気殺人犯のニュースと梓の記憶
パズルに関する検索を行う園子は、不意にスマートフォンで怖いニュースを発見して声を上げる。
ニュースの発見:
- 他のマッチ棒クイズがないかインターネットで調べるために検索する園子が、遺体の指を1本持ち去るという怖い殺人犯のニュースを見つけて驚きの声を上げる。
事件のまとめ:
- 世良は、先週逮捕された猟奇殺人犯に関する続報であり、遺体の一部を切り取って戦利品として持ち帰るという極めておかしな手口の事件だと説明する。
犯人の態度:
- 逮捕された後に犯行自体は素直に認めるものの、それ以外の事柄については完全に黙秘を貫く頑なな態度であると世良が状況を付け加える。
分からない謎:
- 犯行を共にした共犯者の有無や、犯人の拠点となる住居の場所すら警察の捜査でも依然として不明のままであるという不気味な状況が語られる。
梓の違和感:
- ニュース映像に流れる犯人の顔をじっと見る梓は、どこかで見たような、あるいは見たかったような、曖昧ながらも確かな見覚えを覚えてみんなを大いに驚かせる。
6. 客・半家による理不尽な味へのクレーム
店内が不穏な空気に包まれる中、一人の客が梓を呼び止めて理不尽な不満をぶつける。
クレームの発生:
- 39歳の客である半家は、提供されたビーフシチューの味が、自分が行きつけにする別のカフェの味とそっくりだと理不尽な文句をつける。
盗みの疑い:
- 半家は、店のレシピを盗んでいるのではないかと梓に激しく詰め寄り、隠し味に何を入れているか今すぐ言ってみろと脅すような態度を見せる。
安室の対応:
- 安室は冷静に対応し、当店のビーフシチューのレシピを細かく書いたメモを半家に提示してそれをそのまま持ち帰って構わないと伝える。
安室の牽制:
- 食材の状態によって調理法を細かく変えるため全く同じ物が出来るとは限らないという話をそのカフェの店長に伝えるよう、安室が暗に半家の失礼な態度を注意する。
梓の再度の違和感:
- 半家が激しくクシャミを連発しながら嫌そうに店を去った後、梓は彼の顔についてもどこかで見たような、見覚えがあるような気がすると首をかしげる。
7. クシャミを連発する金丸の不審な行動
半家が去った後も、店内にはおかしな言動を見せながら同じ症状を起こす客が相次いで現れる。
金丸の行動:
- 38歳の客である金丸が、激しいクシャミを連発しながらカウンターでコーヒーのおかわりを要求する不自然な様子を見せる。
梓の驚き:
- 金丸の様子や話の内容を聞いた梓は、そんなことがあったのか、嘘だろうと信じられない様子で大いに驚きを見せる。
安室への視線:
- カウンターの奥で作業をする安室の方を、金丸がなぜかずっと厳しい目つきで睨みつけている様子を周囲のメンバーが不審に思う。
予備の場所:
- 金丸は、ハーブ塩の予備がどこにあるかを詳しく知っているような発言をし、店内の内情にやけに詳しい姿を覗かせる。
体調の弁明:
- 何度も繰り返す激しいクシャミについて、金丸は急に始まった酷い花粉症のせいであると周囲に少し苦しそうに言い訳をする。
8. 周囲を警戒する尾村の謎めいた要望
さらに別のテーブルでは、周囲を過剰に気にする客が梓に対しておかしな会話を持ちかける。
尾村の要望:
- 36歳の客である尾村が周囲を極端に警戒し、梓に対して自分の正体を誰にも言わないでほしいと小声で念を押し、同様に激しいクシャミを繰り返す。
声の大きさの注意:
- 尾村は梓に対して、話し声が大きすぎると指摘し、周囲に聞こえないように静かに対応するよう注意を促す。
謎の紙袋:
- 尾村の手元にはゲームの攻略本などを出版する会社のロゴが入った大きめの紙袋が置かれており、その中身について園子たちが興味を持つ。
秘密の共有:
- 尾村は、自分がこの店に来ていること自体を完全に秘密にしてほしいと梓に強く懇願し、何か重大な隠し事があるような雰囲気を漂わせる。
クシャミの持続:
- 会話の途中でも尾村のクシャミは一向に止まる気配がなく、何度もハンカチで顔を覆いながら苦しそうに会話を続ける。
9. ハーブ塩の売り切れと買い出しの決定
料理の注文が重なる中、厨房では不可欠な調味料が足りなくなっていることが判明する。
塩の売り切れ:
- 梓は近所のスーパーへ買いに行くが売り切れていたと報告するが、そこでコナンが、その塩を扱う別の店を知っていると申し出る。
新一宅の周辺:
- コナンは新一の家の近所にある店なら在庫があるはずだと語り、昔母親によく買いに行かされることを心の内で思い出す。
安室の関心:
- 安室は、コナンが工藤新一の自宅周辺の事情にまで非常に詳しいことに鋭い関心を示して意味深な視線を向ける。
コナンの言い訳:
- コナンは阿笠博士の家の隣だから当然だと説明し、案内を申し出て、安室の承諾を得てコナンと梓はその店へハーブ塩を買いに出かける。
留守中の約束:
- 残された蘭や園子たちは、二人が戻ってくるまでの間、店内で安室の手伝いをしながらのんびりと待つことを約束する。
10. コナンからの緊急電話と蘭への依頼
店を出発してからかなりの時間が経過した頃、蘭の携帯電話にコナンからの不穏な連絡が入る。
園子の推測:
- 園子は、その新一の家の近くの店でもお目当てのハーブ塩が売り切れてしまっているのではないかと推測する。
蘭への電話:
- 蘭がコナンのスマートフォンに電話をかけると、コナンは焦る様子で応答し、現在怪しい人物たちに後をつけられていることを告げる。
状況の悪化:
- ポアロの場所を犯人に悟られないよう撒こうとしたが、もう限界が近くて店に辿り着いてしまうとコナンが伝える。
緊急の協力:
- コナンは蘭に対し、安室を特定の通りまで至急向かわせるよう犯人確保のための協力を頼み、連絡を受ける安室は即座に店を飛び出して指定された場所へと急行する。
緊張の移動:
- 蘭や世良たちも安室の後に続き、コナンの指示した通りへと一刻も早く向かうために全速力で走り始める。
11. 安室たちの目の前で起きた二人の消失
指定された通りに到着した安室たちは、周囲を見渡してコナンと梓の姿を必死に探す。
梓の発見:
- 安室たちが道を渡ろうとした瞬間、向こう側に梓の姿を見つけ、彼女がこちらに来るように手招きをしているのを確認する。
二人の消失:
- 安室たちが道を渡ろうとした瞬間、目の前を1台のバスが通り過ぎ、そのバスが去った後にはさっきまでそこにいたコナンと梓の姿が綺麗に消え去っている。
周囲のパニック:
- その不可解な様子を見ていた世良や園子、蘭たちは、目の前で起きた突然の出来事に信じられないと驚きの声を上げる。
捜索の開始:
- 安室はすぐさま周囲の状況を確認し、さっきまでそこにいた若い女性と少年の行方について近くにいる人物へ聞き込みを始める。
12. 老婆の目撃証言とクシャミの共通点
現場の近くに佇む一人の老婆が、二人が消える直前の様子について重要な事実を語る。
老婆の目撃:
- おでこの広い女の子と眼鏡の坊主が誰かと揉めていた様子を見たと老婆が語り、後ろで揉めているため振り返ったがバスが通り過ぎた後はすでに姿が消えていたと説明する。
拒絶の声:
- 聞こえていたのは二人の声だけであり、嫌だ、やめてという拒絶の声のほかに、お前さっきのという不穏な一言が含まれていると明かす。
クシャミの発生:
- 蘭が老婆に対して、何か思い出せることはないかと問うと、老婆は突如として激しいクシャミを連発し始める。
猫アレルギーによる老婆の気づき:
- 蘭が近くに寄った際に老婆が激しくクシャミをし、自身が猫アレルギーであることからお嬢ちゃん猫に触ったじゃろと蘭に問いかける。
蘭の返答とクシャミの記憶:
- 蘭がさっき母親の事務所に寄って飼い猫に触れたことを認めると、老婆はそれをきっかけにクシャミというキーワードを思い出し、さっき誰もいなかった黒い車の中から大きなクシャミが何度も聞こえていたことを証言する。
13. 監禁された梓の目覚めと冷蔵庫の恐怖
連れ去られた梓は、冷たくて薄暗い見知らぬ空間の中で静かに意識を取り戻す。
記憶の整理:
- 梓は、目の前に黒い車が停まり、背後から近づく人物にスタンガンで衝撃を与えられて拉致された記憶を思い出す。
コナンの状態:
- 傍らにはコナンが倒れており、梓は必死に声をかけるが、コナンは依然として気を失うままピクリとも動かない。
脱出の不可能性:
- 梓は部屋の中を歩き回るものの、出口が完全に閉鎖されており外部へ逃げ出せない状況であることを知る。
喉の渇き:
- 梓は強い恐怖と喉の渇きを覚え、気持ちを落ち着かせるために部屋にある冷蔵庫を開けて飲み物を探そうとする。
凄惨な光景:
- 冷蔵庫の中にあるのは食料ではなく、瓶の中に詰められる男の生首という怖い光景であり、梓の悲鳴が空間に響き渡る。
まとめ
喫茶ポアロでの平和な日常から一転してコナンと梓が拉致されるハラハラする展開となる。
クイズの謎:
- 梓が出題するマッチ棒パズルを通じ、世良の鋭い洞察力や安室によるコナンのアシストへの指摘が詳しく描かれる。
怪しい客たちの登場:
- 店内に現れた半家や金丸、尾村といった複数の客たちが一様に激しいクシャミを連発して不穏な空気を醸し出す。
コナンと梓の拉致:
- ハーブ塩の買い出しに出かけたコナンと梓は何者かに後をつけられ、安室に助けを求めるものの、バスが通り過ぎた一瞬の隙に現場から綺麗に消え去る。
老婆の目撃談:
- 通りで目撃した老婆の証言により、不審な言葉のやり取りや、拉致犯たちの共通点が猫アレルギーによるクシャミである可能性が浮き彫りになる。
蘭の行動の因果:
- 蘭がさっき母親の事務所で飼い猫に触っていたため、重度の猫アレルギーを持つ老婆がクシャミをし、そこから犯人の車のクシャミの記憶が呼び起こされる。
監禁場所での恐怖:
- 目を覚ました梓は部屋に閉じ込められた事態に気づき、冷蔵庫を開けた瞬間に瓶詰めされた男の生首を目撃して深い絶望と強い恐怖を覚える。
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